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アルミダイカストとは?軽さと耐久性を兼ね備えた製造技術を徹底解説【亜鉛との違いも】

中津工業株式会社では、アルミニウムダイカスト亜鉛ダイカストの両方を取り扱っており、お客様の製品や用途に応じた最適な材料選定をサポートしています。

この記事では、以下の内容を詳しく解説します:

  • アルミダイカストの基礎知識

  • 特性とメリット・デメリット

  • 亜鉛ダイカストとの違い

  • 用途例と製造事例

  • 中津工業の対応力と強み


■ アルミダイカストとは?

アルミダイカスト(Aluminum Die Casting)は、溶かしたアルミニウム合金を高圧で金型に射出し、冷却・凝固させて成形する鋳造方法です。

ダイカストの中でもアルミは特に人気の素材で、自動車部品・家電・建材・電子機器など、あらゆる分野で採用されています。

日本ダイカスト協会によると、2024年の国内のダイカスト生産量は906,801トンでした。

その内訳としてはアルミが最も多く、890,006トンで98.15%を占めています。

【使用合金】

  • ADC12(最も一般的な合金。バランスが良い)


■ アルミダイカストの主な特徴・メリット

特徴 内容 利用メリット
軽量 比重2.7と非常に軽い 製品の軽量化、輸送コスト削減に有効
耐熱性 高温下でも寸法変化が少ない エンジン周辺や発熱する電子機器にも対応
耐食性 自然に酸化皮膜が形成される 雨や湿気に強く、屋外使用にも適する
放熱性 熱伝導率が高い ヒートシンクや制御機器の冷却部品に
リサイクル性 リサイクル可能で環境負荷が低い SDGs・サステナビリティ対応にも◎

■ アルミダイカストのデメリット・注意点

課題 内容 対応策
寸法精度 冷却時の収縮があり、亜鉛より精度が低い 金型設計で補正、後加工で対応
成形難易度 薄肉形状や細部の再現性は劣る 流動解析と離型性を考慮した設計が重要
金型摩耗 アルミは硬く、金型の摩耗が早い 金型材の選定や表面処理で対策
コスト 亜鉛より材料・エネルギーコストが高い 大量生産でコスト最適化が可能

■ アルミと亜鉛の比較一覧

比較項目 アルミダイカスト 亜鉛ダイカスト
比重 約2.7(軽い) 約6.7(重い)
耐熱性 高い(200℃超) 中程度(~120℃)
寸法精度 やや劣る 非常に高い(±0.05mm)
成形性 難しい(冷却が早い) 優れている(複雑形状もOK)
表面仕上げ性 良好 非常に良好
主な用途 エンジン部品・筐体・フレーム ギア・ヒンジ・意匠部品

■ アルミダイカストの主な用途と中津工業の実績

中津工業では、以下のような製品にアルミダイカスト技術を提供しています:

【代表的な用途】

  • 自動車部品(エンジンカバー、ブラケットなど)

  • 産業機械部品(フレーム、構造体)

  • OA機器部品(筐体、ヒートシンク)

  • 照明器具(放熱ボディ)

【対応実績】

  • 自動車Tier1メーカー向け:耐熱性・機械的強度が求められる部品を安定供給

  • 産業機械メーカー向け:部品点数削減の一体成形提案でVA実現


■ 中津工業のアルミダイカスト対応力とは?

中小企業ならではの柔軟な対応力と高い技術力が私たちの強みです。

1. 少ロット・多品種に対応

  • 年間ロット数100個から対応可能

  • 試作から量産まで一貫対応

2. 表面処理・加工までワンストップ

  • 協力工場と連携し、アルマイト・粉体塗装・CNC加工なども一括対応

  • 部品コストや納期のトータル最適化をご提案

3. 量産性・歩留まりを見据えた金型提案

  • 高圧ダイカスト特有の流動性を活かした金型設計

  • 製品の「割型・押しピン位置・抜け勾配」まで丁寧にご提案


■ アルミか亜鉛か、迷ったらご相談を!

製品の使われ方や精度要求、コストなどによって、「アルミが向いているのか」「亜鉛で十分なのか」は変わってきます。

中津工業では、材質選定段階から技術サポートを行っておりますので、

  • どちらが適材か判断がつかない

  • 両方で試算して比較したい

  • 将来の量産を見越した提案がほしい

といった場合もお気軽にご相談ください。


■ まとめ:アルミダイカストは軽量・耐熱・高強度に優れた選択肢

  • アルミダイカストは軽くて丈夫、耐熱性・放熱性に優れる

  • 亜鉛と比較し、用途・コスト・精度のバランスで選定が重要

  • 中津工業では設計段階から対応し、最適なものづくりをご提案します


📩 まずはお気軽にご相談ください!

試作や材質相談だけでも大歓迎です。

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